自己啓発本との付き合い方

本屋に並ぶ自己啓発本の多さは何を表しているのか?

書店に足を運べば「自己啓発」というコーナーが設けられ、そこには往年の自己啓発の神・父・母の有名な書籍や、とっつきやすく噛み砕いてくれているような書籍が多く並びます。

これら1冊1冊を眺めていると、急に自分が何も知らないような錯覚に囚われ、何か学ばなければならないような不安に襲われるものです。周りの同僚や優秀な人たちは今自分の周りにある書籍の内容を熟知していて、すでに仕事にそれを活かしているようなそんな錯覚に直面するのです。

不安やそれに関する錯覚は、「その書籍を購入すること」である程度解消はできるため、その書籍に手が伸びて家の本棚に格納すると大半の書籍たちはその役割を終えることになります。
面白いもので、 大半の自己啓発系の本は

  • タイトルで読者に少し不安な錯覚を与えること
  • この本がそれを少しでも解消してくれることを理解されること
  • 購入されること

これらのプロセスを通してその役目を終えています。

どんな自己啓発本を選ぶべきなのか?

そんなわたしも多くの自己啓発本を読んで、本棚にしまうだけしまって安心感を得てきましたが、本当にしっくりくるものは実は古くから多くの人に愛用されているような書籍が数冊あれば十分だという結論に至りました。
数を多く読めば知識が多くつくわけではなく、迷いを増やしたり・単なる頭でっかちになるきっかけを作ったりすることになります。

わたしは自己啓発本は新しいものではなく、誰もが読んでいるような王道のものを数冊にとどめておくべきだと思います。あなたがすでに実務で得ている知識を改めて言葉で説明してくれたり、知らない観点での気づきを与えてくれるのに役立つかと思います。

王道を選ぶ。これがわたしが色々読んできて至った結論です。

自己啓発本に何を求めるのか?

自己啓発本に答えが書いてあることはありません。皆さんが直面している問題とは少し条件面が違うことになして、一通りの答えでベストの解を出せるわけがありません。

自己啓発本はあくまでも皆さんの考えが「方向として合っているか?」をサポートするものです。サポートといっても大きく分けて2種類あります。どちらか都合がいい方に捉えて、読み手の皆さんが勝手にツールとして使えば良いのです。絶対に自己啓発本が意思決定をしてくれたり、答えをくれたりすることはありません。

サポートの種類1

みなさんが考えていることが合ってると思わせてくれるもの

サポートの種類2

みなさんが考えていることに対して新たな観点や方法を与えるもの

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この記事を書いた人

東証プライム上場企業に勤める部長職のサラリーマン。
Javaのエンジニアとしてキャリアをスタートし、プロダクトマネージャーを経て今は180名の組織を束ねる役割と特定のプロジェクトを回すプレイングマネージャーとして活動。年間数十名の新卒・中途採用も担当しながら、ヒト・モノ・カネの問題解決に日々奮闘中。
書店に並ぶ著名人のような実績はないが、よりリアルな形で若手や管理職の支援をするためにモノコトテクノロジを開設。

趣味なし。

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