勉強方法
実は1度落ちました。スコアレポートを見ると、あと1問取れていれば一発合格だったのです、と言い訳したいです。この試験自体、Level1の取得のためには、2つの科目に合格する必要があります。出題範囲も広いためしっかりかつある程度同時に勉強しないと対応できません。
Level1に関しては、確か受験者のレベルとしてLinuxを触って、1~2年くらいの知識が要求されます。あまり年数にこだわる必要はないのですが、Linuxで色々遊んでみることをお勧めします。やはりテキストの勉強だけでは覚えられることも限られていますし、実戦では何の役にも立たないことが多いです。出題形式の中にもコマンド入力を求められる問題があるので、その対応にも実機操作は効果的です。
テスト対策としては、ひたすら暗記に近いものがあります。また、コマンドに関する問題が多いため、細かくテキストの内容を覚えてください。テキスト→問題集→テキスト→問題集→・・・と繰り返し勉強するようにしてください。ちなみにわたしは、この資格に関しては電車内での勉強のみで済ませました。(週末などの時間を一切割いていません。)
テスト前に集中して一気に暗記する方法と、毎日ちょこちょこ覚えていく方式、2つの取り組み姿勢が必要かもしれません。ちょこちょこ暗記する方法としてお勧めの方法を1つご紹介します。テキストには必ず最後の方に「索引」がついていますよね?これを使う方法です。索引は以下のような形式でかかれていることが多いはずです。
用語1…………………………………………32
用語2…………………………………………48
用語3…………………………………………89
この「……..」の部分がポイントです。一通り勉強して「暗記が終わったなぁー」と思ったら、用語の意味をこの「……」の上に記述していってください。このチェック法でそのテキストの内容を手早く総ざらいすることができます。試験前には、この索引+あなたの書いた「…….」の上の解説を見れば、オリジナルのチェック表としてかなり活用できます。
使用したテキスト
LPICレベル1 LPI認定 中島能和/著 濱野 賢一朗/著 翔泳社
LPI問題集Level1/Release2対応 試験番号Linux一般1(101) Linux一般2(102) 菖蒲淳司/著 南角栄一郎/著 ソキウス・ジャパン/編 インプレス
いわゆる「教科書シリーズ」と「黒本シリーズ」の王道の組み合わせです。この試験に対応するためにはこれで十分でしょう。逆にどちらかだけだと物足りないと思います。それにしても、ベンダ系の資格試験のテキストは高く、若手には痛い出費になります。書籍購入のサポートがある会社はいいですね。
受験に備えて
先ほども書きましたが、この試験に合格するためには2つの科目にパスする必要があります。ただし、その2つの科目は別の日に受けることが可能ですし、どちらかの科目に合格すればその合格が取り消されることはありません。(期限もなし)
よって、できるだけ、2つの科目を別日程で受けることをお勧めします。わたしが受験した時は、一日で2つの科目を受験したため、前日の確認や詰め込みが非常にきつかったです。1日ずらすだけでだいぶ楽になるはずです。
受験を終えて
私が受けたときはまだそんなに注目度は高くなかった試験も、今や雑誌で「注目資格」として取り上げられ、取得者数も大幅に増加したという新聞記事もありました。その後Level3試験もリリースされたようですね。
MACやWindowsの一般的な普及率(普及台数)には及びませんが、サーバーとしてのLinuxは今後も活躍することは間違いないでしょう。IT系の技術者であれば、最低この資格くらいの知識は欲しいものです。(取ったから言えるのですが)
その後…
この資格、当初は「有効期限」のないものでしたが、2006年から「有意性の期限」が設けられるようになりました。取得した資格自体が無効になることはないものの、「もう古いです」と見切りを付けられてしまう訳です。言い方の違いで、本質的には有効期限とあまり変わらないような気がします。
期限が間近になると、以下のようなハガキや同様の内容のメールで案内が送られてきます。有意性を保ちたい方は、期限の切れないうちに再受験をしましょう。