受験してみて

今回Bronzeに挑戦したのは、「この業界にいる限り、早いうちにOracle触れておくべきだ」という考えがあったこときっかけです。当時実際業務ではOracleに触ったことがありませんでした。SQLは情報処理試験で業務で使うこともあるため分かりますが、それ以外のDBA関連知識は全くありませんでした。
この試験に受かるためには「SQL基礎Ⅰ」「DBA」の2つの試験に受かる必要があるのですが、「DBA」(OracleDBの管理者)側に課題があることは明確でした。しかも、最悪なことに会社の都合上「DBA」の勉強にあてることのできる時間は1週間。そう、無知から1週間で合格しなくてはいけない羽目になったのです。業務に追われほぼ毎日終電近くになる中、とにかく時間がない状況でした。
今回どうにか合格はできたのですがなかなか厳しい試験でした。受験前には軽くでもいいので、Oracleのインストールなんかは経験した方が有利だと思います。無償で使用できる「Express Edtion」とかもありますし、チャレンジをっしてみるには十分です。ただし、Express Editionだと管理画面も全く違いますし、試験勉強になるかというと疑問は残ります。きちんとした製品版のEnterprise Managerを使っておくことが、何より合格への近道かもしれません。なかなか若手が直接触ることができない会社も多いかもしれません。
勉強方法
これも内容の理解は全て電車内で行いました。SQLはひたすら練習問題を解くこと、「これの時これが必要」「これの時これはできない」というパターンが形成されてしまえば問題はありません。
DBAに関してはまず「用語」を押さえること。SQLとは違って考えて解く問題ではありませんので、とにかく暗記、暗記です。わたしは時間がない中でも、会社の昼休み等を使って1週間でテキストを3回読みました。
使用したテキスト
オラクルマスター教科書 Bronze Oracle Database 10g【SQL基礎I】編
オラクルマスター教科書 Bronze Oracle Database 10g(DBA10g)編 林 優子 (著)
いわゆる教科書シリーズです。今回の試験では「DBA」「SQL基礎Ⅰ」共に上記1冊ずつのみで合格しました。いつもはセットで黒本を買うのですが、Oracle Goldの先輩から「この2冊でいける」というアドバイスをもらっていました。ただ、実際に受験してみると「そんなのテキストに書いてなかったよー」という問題も出題されるため、例えこのテキストを100%覚えたとしても、最大で8.5割くらいとれればよいかなという感じです。心配な人は問題集も買っておいた方がよいでしょう。
ひとつ追加情報なのですが、上記テキストで出題される問題で、選択肢の中から複数選択をする問題があるのですが、出題の仕方として「・・・なものを全て選びなさい」というものになっています。ただ、実際のテストでは「・・・なものを全て選びなさい」と言われた場合、必ず選択すべき個数が指定されていますので、その点はテキストより本番の方が答えやすいです。
受験に備えて
とにかく問題をこなすこと、そして問題自体を覚えてしまうことが近道です。DBAの対策としては、画面イメージを使った出題もあるため、一通りのセットアップを経験しておくと有利です。
受験を終えて
正直、SQLには自信があったのですが、DBAは解答し終わった後、「落ちたー・・・」と思いました。全く自信がありませんでした。思わず終了ボタンを押す前に祈ってしまいました。結果、それほどギリギリでもなく受かることができたのですが、やはり1週間はきついです・・・。どんなに早くても2週間(20時間程度の勉強時間)の余裕を持って受験すべきです。尚、Oracleの試験の場合、アールプロメトリックテストセンターで受かった後、認定書の送付をWebで申請しなければなりません。ずっと待ってても届きませんので、注意してください。