


この試験、いまはバージョン2になって出題範囲も広くなっているのですが、その前のバージョンは非常に簡単で実戦的でもないため、賞金稼ぎための資格として有名でした。知り合いの中には、XMLの知識はまったくないまま、前日一夜漬けで勉強して合格したという人もいました。ただし、レベル2はしっかり勉強しなくては対応できません。出題形式もより実戦的になり、問題文の量も明らかに増えています。
勉強方法はひたすらテキストに取り組むしかありません。ただ、時間のある方は、JavaなどでXMLを触るプログラムを組めればなおよしです。理解の早さが違います。もともとIT系の知識がない人でも、十分にとることのできる資格だと思います。(取る価値があるかどうかはご自身の判断ですが・・・)
昔にくらべて一般的なアプリケーションエンジニアが直接XMLを見たり触ったりすることは減っているということであれば、別の資格の勉強に時間を割くほうが有益かもしれません。
使用したテキスト
ベーシックV2 XML技術者認定資格試験学習書 中日立システムアンドサービス/著 XML技術者育成推進委員会/監修 翔泳社
XMLマスターベーシック問題集V2試験対応 試験番号I10-001 福内かおり/著 ソキウス・ジャパン/編 インプレス
LPICの時同様「教科書シリーズ」と「黒本シリーズ」のベンダー資格対策として王道の組み合わせです。この試験に対応するためにはこれで十分でしょう。逆にどちらかだけだと物足りないと思います。ベンダ系の資格はこの2シリーズがベストですね。
受験に備えて
出題は、「DTD」「XML Schema」「XSLT, XPath」の問題数が多く、テキストよりも解き応えのある(問題文の長い)問題が出題される傾向があります。落ち着いて解く練習をしておかないと本番でパニックになります。
受験を終えて
XMLに関しては、単体でこの技術を使うことは少ないですが、IT系の仕事に携わっているとたまに見かけることはあります。(web.xml、RSS・・・)これから爆発的に利用シーンが増えることは考えられませんが、最低限の知識として身に付けておくべきでしょう。より実践的な知識を習得したい方は、ぜひプロフェッショナルの受験をお勧めします。「DOM、SAX、Webサービス」などの知識が要求されています。合格後にもらえるシールはまだ1枚も使っていません。
